歯に物が挟まるようになった原因は?詰め物・被せ物のすき間と治療法を調布で解説

歯に物が挟まるようになった原因は?

歯に物が挟まるようになった主な原因は、隣り合う歯どうしが触れ合う部分(接触点)がゆるんですき間ができたこと、詰め物・被せ物の段差や形の変化、歯と歯の間の虫歯、歯周病や加齢で歯ぐきが下がったことなどです。多くの場合、歯科医院で原因を確かめれば、詰め物・被せ物の調整や作り直し、虫歯や歯周病の治療などで挟まりにくい状態を目指せます。

「毎食同じところに食べ物が挟まって、つまようじが手放せない」「詰め物を入れてから、肉の繊維が引っかかるようになった」——以前は気にならなかったのに急に挟まるようになると、何か悪いことが起きているのではと不安になる方も多いのではないでしょうか。

痛みがないと様子を見がちですが、挟まった食べ物が残る状態が続くと、虫歯や歯ぐきの炎症につながることもあります。気になり始めた段階で一度原因を確認しておくと、治療の選択肢を落ち着いて考えやすくなります。

この記事では、調布でセラミック治療を含む補綴(ほてつ)治療(詰め物・被せ物などで歯の形や機能を補う治療)を行う当院の歯科医師が、挟まる原因、場所別のセルフチェック表、取れないときの取り方とやってはいけないこと、受診の目安、歯科医院での治し方を順に解説します。

目次

この記事の要点

  • 歯に物が挟まるようになる主な原因は、歯と歯の接触点のゆるみ、詰め物・被せ物の段差や劣化、歯と歯の間の虫歯、歯周病や加齢による歯ぐきの下がり、歯並びや噛み合わせです。
  • 治療した歯の隣だけ、奥歯の一か所だけ、前歯や複数か所など、挟まる場所と挟まり方によって考えられる原因と相談の目安が変わります。
  • 挟まって取れないときは、つまようじや爪で無理にかき出さず、デンタルフロスや隙間に合ったサイズの歯間ブラシでやさしく取り除きます。
  • 痛みや腫れを伴う、フロスが毎回引っかかる・切れる、詰め物が浮いた感じがするといった場合は、早めに歯科医院で原因を確認することが大切です。
  • 歯科医院では原因に応じて、詰め物・被せ物の調整や作り直し(セラミックを含む)、虫歯や歯周病の治療などを検討しますが、改善の程度には個人差があります。

歯に物が挟まるようになったのはなぜ?食片圧入の主な原因

歯に物が挟まるようになる原因は、ひとつではありません。多いのは、隣り合う歯どうしの接触がゆるんですき間ができること、詰め物・被せ物の形や境目に段差が生じること、そして歯ぐきが下がって歯の根元にすき間ができることです。

食片圧入(しょくへんあつにゅう)とは、噛んだときの力などで食べ物が歯と歯の間や、歯と歯ぐきの境目に押し込まれて挟まってしまう状態のことです。肉の繊維や青菜、えのき、ごまなどが、同じ場所に繰り返し挟まるのが典型的な訴えです。

挟まり方には「上から押し込まれる」「横から入り込む」の2タイプ

食片圧入は、大きく2つのタイプに分けて考えられます。ひとつは、噛む力で食べ物が歯と歯の間に上から押し込まれるタイプ(垂直性)です。接触点のゆるみや詰め物・被せ物の形のほか、噛み合わせの相手の歯の尖った部分(咬頭:こうとう)が、くさびのように食べ物を押し込むことも関係します。

もうひとつは、歯ぐきが下がって歯の根元にできた三角形のすき間に、舌や頬の動きで食べ物が横から入り込むタイプ(水平性)です。歯周病や加齢で歯ぐきが下がった部分に多くみられます。どちらのタイプかで対処法も変わるため、「噛んだ瞬間に入る感じか」「食後に気づくと詰まっているか」を意識しておくと、受診時の参考になります。

歯に食べ物が挟まる主な原因

  • 歯と歯の接触点のゆるみ:詰め物・被せ物の形、接触部分のすり減り、歯の移動など
  • 詰め物・被せ物の段差・欠け・劣化:境目のすき間や、隣の歯との高さの差
  • 歯と歯の間の虫歯:接触部分に穴があき、そこに食べ物がたまる
  • 歯周病・加齢による歯ぐきの下がりや歯の揺れ
  • 歯並び・噛み合わせ:歯の重なりやすき間、抜けた歯をそのままにしたことによる歯の傾き

歯並びとの関係については、日本矯正歯科学会の「矯正歯科治療について」で、歯並びや咬み合わせの簡単なチェック項目のひとつとして、部分的に食べ物が歯の間に停滞したり挟まったりしないかが挙げられています。歯の重なりやすき間も、挟まりやすさに関わる要素のひとつです。

「急に挟まるようになった」と感じる場合は、詰め物の欠けや虫歯など、最近起きた変化が隠れていることがあります。一方、何年もかけて少しずつ挟まりやすくなった場合は、歯ぐきの下がりや歯の位置の変化が関係していることが多いと考えられます。

歯に物が挟まる場所・挟まり方別のセルフチェック表

挟まる場所と挟まり方を整理すると、原因の見当がつきやすくなります。下の表は、よくあるパターンごとに考えられる原因と、歯科医院に相談するタイミングの一般的な目安をまとめたものです。

挟まる場所・挟まり方 考えられる主な原因 相談の目安
詰め物・被せ物をした歯の隣だけ挟まる 接触点のゆるみ、縁の段差、形の不適合、詰め物の下や縁の虫歯 早めに(数週間以内を目安に)
以前は平気だった奥歯の一か所に、急に挟まるようになった 歯と歯の間の虫歯、詰め物の欠け・浮き、歯の移動 早めに
前歯のすき間に挟まる、すき間が広がってきた 歯ぐきの下がり、歯周病による歯の移動、歯並び 近いうちに(すき間が広がってきたら早めに)
複数か所で挟まる、歯ぐきが下がって歯が長く見える 歯周病・加齢による歯ぐきの下がり、根元の三角形のすき間 次の定期検診を待たず近いうちに
挟まると痛む、歯ぐきが腫れる・出血する 歯ぐきの炎症、歯周病、虫歯 早めに(強い腫れや痛みがあればすぐに)
抜けた歯をそのままにしている部分の近くで挟まる 隣の歯の傾きや移動による接触のずれ 計画的に相談を
フロスが毎回ほつれる・切れる、詰め物が浮いた感じがする 縁の段差・欠け、二次う蝕(詰め物の下の虫歯)、外れる前兆 早めに(取れる前に確認を)

※表は一般的な目安で、実際の原因は検査で確認します。ひとつの歯に複数の原因が重なっていることも少なくありません。

フロスがほとんど抵抗なく通る場合は接触がゆるんでいる可能性、引っかかったりほつれたりする場合は詰め物の段差や虫歯の可能性が考えられます。ただし自己判断には限界があるため、あくまで受診前の目安としてお使いください。

詰め物・被せ物が原因で歯に物が挟まるケースは?

詰め物・被せ物をした歯の隣に挟まる場合は、接触点のゆるみ、形や境目の段差、年月によるすり減りや欠け、内側の虫歯などが考えられます。銀歯でもセラミックでも起こりうることで、素材そのものより「隣の歯との接触と形が合っているか」が大切です。

接触点(コンタクト)とは?挟まりにくさを左右する部分

接触点(コンタクト)とは、隣り合う歯どうしが触れ合っている部分のことです。健康な歯では、この部分が適度な強さで接しているため、噛んだときに食べ物が歯と歯の間に押し込まれにくくなっています。フロスを通したときに、少し抵抗を感じてから通るのが一般的な状態です。

詰め物・被せ物は、この接触点の位置や強さ、歯のふくらみの形を人工的に作り直すものです。接触がゆるすぎると食べ物が挟まりやすく、きつすぎるとフロスが通りにくくなって汚れが残りやすくなるため、装着時には接触の具合を確認しながら調整します。

年月とともに接触がゆるむ理由

装着した当初は問題がなくても、年月とともに接触がゆるむことがあります。噛む力で歯が少しずつ動いたり、接触部分がすり減ったり、隣の歯の治療や抜歯で歯並びのバランスが変わったりすることが主な理由です。

日本矯正歯科学会の同ページでは、虫歯で歯を抜いたままにすると、噛み合っていた歯が伸びてきたり、前後の歯が倒れてきたりすることが説明されています。抜けた歯の周りで挟まるようになった場合は、こうした歯の移動が関係している可能性もあります。

段差・欠け・すき間は「虫歯の再発」や「外れる前兆」のことも

詰め物・被せ物の縁に段差やすき間ができると、そこに食べ物や歯垢(プラーク:細菌のかたまり)がたまりやすくなります。フロスが毎回同じ場所でほつれる・切れる場合は、縁の欠けや段差、詰め物の下の虫歯が隠れていることがあります。

日本歯科医師会のテーマパーク8020「お口の119:つめ物・かぶせ物が取れた」では、つめ物・かぶせ物が取れる場合として、まわりに新しいむし歯ができたケース(二次う蝕)や、物をかんで取れたケース(脱離)が挙げられ、放っておくとひどくなるので早めに歯科医院で治療するよう案内されています。挟まりやすさの変化が、こうしたトラブルの前触れとして現れることもあります。

実際に詰め物・被せ物が取れてしまったときの対処は、セラミックの詰め物・被せ物が取れたときの応急処置と再装着の可否を解説した記事をご覧ください。

銀歯とセラミックで挟まりやすさは違う?

「銀歯だから挟まる」「セラミックなら挟まらない」と一概には言えません。挟まりやすさを左右するのは、隣の歯との接触の強さや位置、歯のふくらみの形、歯ぐきとの境目の適合といった「形と精度」の部分です。

一方で、古い詰め物・被せ物を作り直すときは、接触点や形をあらためて整える機会にもなります。セラミックは天然の歯に近い色調を再現しやすく、歯と接着して装着することが多い素材です。素材の特徴はセラミックとはどのような素材かを紹介したページでもご案内しています。

歯ぐきが下がった・歯周病・加齢で挟まりやすくなるケースは?

歯周病や加齢で歯ぐきが下がると、歯と歯の根元に三角形のすき間ができ、食べ物が入り込みやすくなります。歯周病が進んで歯が揺れたり位置が変わったりすると、接触点がゆるんで上からも挟まりやすくなります。

歯ぐきが下がると根元にすき間ができる

歯と歯の間の歯ぐき(歯間乳頭:しかんにゅうとう)は、根元のすき間を三角形に埋めるように付いています。歯ぐきが下がるとこの部分が痩せて、黒っぽい三角形のすき間(ブラックトライアングル)として見えるようになることがあります。

歯周病で歯が揺れる・動くと接触がゆるむ

日本歯科医師会のテーマパーク8020「歯周病」では、歯周病を、歯を支える歯ぐき(歯肉)や骨(歯槽骨)が壊されていく病気と説明しています。歯を支える骨が減ると歯が揺れやすくなり、隣の歯との接触がゆるんで食べ物が挟まりやすくなることがあります。

同ページでは、歯周病にかかりやすくなる要因として、プラークの溜まりやすい、歯に合っていない被せ物があることや、歯ぎしり・食いしばりなど歯に強い負担がかかる状態も挙げられています。挟まりやすい被せ物をそのままにしておくことは、歯ぐきにとっても負担になりうると考えられます。

また、日本矯正歯科学会のページでは、歯周病になっても歯並びが崩れてくることがあると説明されています。前歯のすき間が以前より広がってきた、前歯が少し前に出てきたように感じる場合は、歯周病が進んでいないかを確認しておくと安心です。

加齢で挟まりやすくなるのはなぜ?

年齢を重ねると、歯ぐきが少しずつ下がったり、長年の噛む力で歯の接触部分がすり減ったりして、若いころより挟まりやすくなる傾向があります。ただし年齢だけが原因とは限らず、歯周病や詰め物の劣化が重なっていることも多いため、「年のせい」と決めつけずに一度確認することをおすすめします。

歯ぐきが下がった部分の清掃には、歯ブラシに加えて補助的な道具が欠かせません。厚生労働省のe-ヘルスネット「歯間部清掃(デンタルフロス・歯間ブラシ)」では、歯ブラシによる清掃は歯と歯の間の清掃には十分ではないとされ、隙間の小さい部分にはデンタルフロス、隙間のある部分には歯間ブラシが便利と案内されています。

歯に挟まって取れないときの取り方と、やってはいけないこと

挟まって取れないときは、まずうがいをし、それでも取れなければデンタルフロスや歯間ブラシでやさしく取り除くのが基本です。つまようじや爪、先の尖った物で強くかき出すのは、歯ぐきを傷つけたり、かえって奥へ押し込んだりするおそれがあるため避けましょう。

e-ヘルスネットでは、フロスの使い方として、のこぎりのように前後に動かしながら歯と歯の間に入れ、接触点を過ぎたら歯の面に沿わせて掻き出し、最後も前後に動かしながら糸を取り出す方法が紹介されています。また、歯間ブラシは歯や歯ぐきを痛めないよう、歯の隙間より少し小さめのサイズを選ぶよう案内されています。これらをふまえた一般的な手順は次のとおりです。

取れないときの取り方(基本の手順)

  1. 口に水を含み、挟まっている側に向けてしっかりブクブクうがいをします。
  2. デンタルフロスを、のこぎりのように前後に小さく動かしながら、歯と歯の間にゆっくり入れます。
  3. 接触点を越えたら、手前の歯・奥の歯それぞれの面に沿わせて、食べ物を掻き出すように動かします。
  4. 糸を外すときも前後に動かしながら外します。詰め物・被せ物の歯で引っかかる場合は、上へ引き抜かず、糸の片側を指から離して横へ引き抜くと、詰め物に負担をかけにくくなります。
  5. 歯ぐきが下がって隙間がある部分は、隙間より少し小さめの歯間ブラシをやさしく差し込み、数回往復させます。
  6. それでも取れない、痛みや腫れがある場合は、無理をせず歯科医院に相談します。

やってはいけないこと

  • つまようじを強く差し込む、何度も出し入れする(歯ぐきを傷つけ、すき間を広げるおそれ)
  • 爪やヘアピン、安全ピンなど、先の尖った物や金属でかき出す
  • 隙間に合わない太い歯間ブラシを無理に押し込む
  • 引っかかったフロスを力まかせに上へ引き上げる(詰め物・被せ物が外れるきっかけになることがある)
  • 取れないまま何日も放置する

フロスと歯間ブラシはどう使い分ける?

使い分けの基本は、歯と歯の隙間の大きさです。接触点がしっかりある部分や隙間の小さい部分はフロス、歯ぐきが下がって根元に隙間がある部分は歯間ブラシが向いています。e-ヘルスネットでは、歯間ブラシのうちL字型は奥歯に、ストレートタイプは前歯に使いやすいと紹介されています。

こんなときは歯科医院に相談を|歯に物が挟まるのを放置するリスク

挟まるだけで痛みがない場合でも、毎回同じ場所に挟まるなら一度原因を確認するのがおすすめです。痛みや腫れ、しみる症状を伴う場合は、早めの受診が大切です。

こんなときは歯科医院に相談を

  • 挟まった物を取ったあとも痛みが続く、歯ぐきが腫れている、膿のようなものが出る → できるだけ早めに受診を
  • 挟まって取れない状態が続いている → 無理をせず早めに
  • 詰め物・被せ物が浮いた感じがする、欠けた、フロスが毎回ほつれる・切れる → 早めに(取れる前に確認を)
  • 冷たいものや甘いものがしみる、挟まる場所に黒っぽい部分が見える → 早めに
  • 歯が揺れる、前歯のすき間が広がってきた、歯ぐきから出血しやすい → 近いうちに
  • 痛みはないが、ここ数か月で毎食同じ場所に挟まるようになった → 次の定期検診を待たず近いうちに

当てはまるものがあれば、症状が軽いうちに一度お口の状態を確かめておくと、治療が必要かどうかを落ち着いて判断しやすくなります。

歯に物が挟まるのを放置するとどうなる?

挟まった食べ物は細菌の栄養源になり、歯と歯の間に歯垢がたまりやすくなります。その結果、歯と歯の間の虫歯や、詰め物・被せ物の縁にできる虫歯(二次う蝕)につながるおそれがあります。歯と歯の間の虫歯は外から見えにくく、気づいたときには進んでいることもあります。

また、食べ物が歯ぐきに押し付けられる状態が続くと、歯ぐきに炎症が起こり、出血や腫れ、口臭の原因になることがあります。炎症が続けば歯周病の進行にもつながり、歯を支える骨が減ってさらに挟まりやすくなる、という悪循環に陥ることもあります。

受診時に伝えるとよいこと

診察をスムーズに進めるために、次のような点をメモしておくと役立ちます。

  • いつごろから挟まるようになったか、急にか徐々にか
  • どの歯とどの歯の間か(分かる範囲で)
  • 挟まりやすい食べ物(肉、青菜、繊維の多い野菜など)
  • その歯をいつごろ治療したか、詰め物・被せ物の種類(分かれば)
  • 痛み・出血・腫れ・しみる症状の有無
  • フロスや歯間ブラシを使ったときの感触(スッと通る、引っかかる、切れる)

歯に物が挟まるのは治せる?歯科医院での治し方

原因が分かれば、詰め物・被せ物の調整や作り直し、虫歯や歯周病の治療などで、挟まりにくい状態を目指すことができます。ただし、歯ぐきの下がりのように元に戻りにくい変化もあるため、どこまで改善できるかは原因と歯の状態によって異なります。

まずは原因を確認する検査

歯科医院では、フロスを使った接触の強さの確認、詰め物・被せ物の縁の段差や欠けのチェック、レントゲン(X線)による歯と歯の間の虫歯や骨の状態の確認、歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝)の深さの検査、噛み合わせの確認などを行います。複数の原因が重なっていることもあるため、結果をあわせて判断します。

主な原因 治療・対応の例
噛み合わせの相手の歯の尖った部分が食べ物を押し込む 尖った部分をわずかに整える(咬合調整)など
詰め物・被せ物の接触のゆるみ・段差・劣化 調整、または詰め物・被せ物の作り直し(保険診療の材料・セラミックなど)
歯と歯の間の虫歯・二次う蝕 虫歯を取り除き、詰め物・被せ物で修復
歯周病による歯ぐきの下がり・歯の揺れ 歯周病治療(歯石の除去など)と清掃方法の見直し。必要に応じて揺れる歯の固定などを検討
歯並び・歯の傾き・抜けたままの歯 矯正治療や、ブリッジ・入れ歯・インプラントなどで歯を補う治療を検討
歯ぐきが下がってできた根元のすき間 歯間ブラシなどのセルフケアと、定期的なクリーニングで清潔を保つ

※治療法は一例です。実際の治療は検査結果とご希望をふまえて決めます。

詰め物・被せ物の作り直しで接触を整える

接触点のゆるみや段差が原因の場合、古い詰め物・被せ物を外して作り直し、隣の歯との接触や形を整えることで、挟まりにくくなることが期待できます。外したときに内側の虫歯が見つかれば、その治療もあわせて行います。

作り直しは保険診療の材料で対応できる場合もあり、見た目や精度へのご希望に応じてセラミック(自由診療)を選ぶこともできます。セラミックでの作り直しでは、型取りや色合わせを行い、装着時に接触の強さや噛み合わせを確認・調整します。当院の治療の進め方はセラミック治療についてのページでご案内しています。

一方で、やり直しのたびに歯は少しずつ削られるため、問題の程度によっては調整や経過観察で対応することもあります。再治療を重ねることについての考え方は、セラミックのやり直しは何回までできるかを解説した記事で紹介しています。

虫歯・歯周病の治療を先に行うことも

歯と歯の間の虫歯や歯ぐきの炎症がある場合は、そちらの治療を優先します。歯ぐきが腫れたまま型取りをすると、炎症が落ち着いたあとに歯ぐきの位置が変わり、境目が合わなくなることがあるためです。歯周病の治療で歯ぐきの状態を整えてから、詰め物・被せ物の治療に進むのが一般的な流れです。

治療後も挟まりにくい状態を保つために

治療で接触を整えても、歯ぐきや歯の位置は年月とともに変化するため、再び挟まりやすくなることがあります。毎日のフロス・歯間ブラシでのケアに加え、定期検診で接触や境目の状態、歯ぐきの変化を確認していくことが大切です。

歯科医院での専門的なクリーニングについては、クリーニング(PMTC)でセラミックを長持ちさせるケアを紹介した記事をご覧ください。

よくある質問(FAQ)

急に歯に物が挟まるようになったのはなぜですか?

急に挟まるようになった場合は、詰め物・被せ物の欠けや浮き、歯と歯の間の虫歯、歯の移動による接触のゆるみなど、最近起きた変化が隠れていることがあります。痛みがなくても、同じ場所に毎回挟まるなら原因を確認しておくと安心です。フロスが引っかかる・切れる場合は、早めに受診してください。

歯に挟まって取れないときはどうすればいいですか?

まずうがいをし、取れなければデンタルフロスをのこぎりのように前後に動かしながら入れて、やさしく掻き出します。詰め物の歯で引っかかるときは、上ではなく横へ引き抜くと安心です。隙間がある部分は小さめの歯間ブラシを使います。つまようじや爪で強くかき出すのは避け、取れない場合は歯科医院にご相談ください。

物が挟まると歯ぐきが痛い・腫れるのはなぜですか?

挟まった食べ物が歯ぐきを押したり、残った汚れで細菌が増えたりすると、歯ぐきに炎症が起きて痛みや腫れが出ることがあります。取り除いたあとも痛みや腫れが続く場合や、膿のようなものが出る場合は、歯周病や虫歯が関係していることもあるため、できるだけ早めに受診してください。

年齢とともに歯に物が挟まりやすくなりますか?

年齢を重ねると、歯ぐきが少しずつ下がったり、歯の接触部分がすり減ったりして、挟まりやすくなる傾向があります。ただし、歯周病や詰め物の劣化が重なっていることも多く、年齢だけが原因とは限りません。「年のせい」と決めつけずに一度検査で確認し、歯間ブラシなどのケアを取り入れることが大切です。

詰め物・被せ物を入れてから挟まるようになりました。作り直しが必要ですか?

接触点のゆるみや形の問題であれば、調整や作り直しで改善が期待できる場合があります。ただし、隣の歯の状態や歯ぐきの変化、噛み合わせが関係していることもあるため、作り直しが適しているかどうかは検査のうえで判断します。歯を削る量も考慮し、調整で対応できるか、作り直すべきかをご説明します。

歯間ブラシとフロスはどちらを使えばいいですか?

隙間の大きさで使い分けるのが基本です。隙間の小さい部分はデンタルフロス、歯ぐきが下がるなどして隙間がある部分は歯間ブラシが向いています。歯間ブラシは隙間より少し小さめのサイズを選び、無理に押し込まないようにします。どのサイズが合うか分からない場合は、歯科医院で確認してもらうと安心です。

挟まるのを放置するとどうなりますか?

挟まった食べ物が残ると歯垢がたまりやすくなり、歯と歯の間の虫歯や、詰め物の縁にできる虫歯(二次う蝕)、歯ぐきの炎症や口臭につながるおそれがあります。歯周病が進むと歯を支える骨が減り、さらに挟まりやすくなることもあります。気になり始めた段階で原因を確認しておくことをおすすめします。

治療にはどのくらいの期間・費用がかかりますか?

原因と治療内容によって大きく異なります。噛み合わせの調整などで済む場合は短期間で終わることもありますが、詰め物・被せ物を作り直す場合は型取りから装着まで複数回の通院が必要です。虫歯や歯周病の治療を先に行う場合は、さらに期間がかかります。保険診療で対応できる場合もあり、セラミックを選ぶ場合は自由診療となるため、検査のあとに見通しをご説明します。

自由診療について

  • 治療内容: 接触が合わなくなった詰め物・被せ物を、セラミックで作り直して歯と歯の接触や形を整える治療(保険診療で対応できる場合もあります)
  • 費用: 自由診療(保険適用外)。費用は治療内容・本数・素材等により異なります。標準的な費用は費用・保証についてをご確認ください。参考として、同ページ記載の費用はセラミックインレー(e.max等)77,000円、オールセラミッククラウン(e.max等)129,800円です(2026年10月確認時点)。
  • 期間・回数の目安: 型取りから装着まで複数回の通院が必要です。虫歯や歯周病の治療を先に行う場合は、さらに期間がかかります(症例により異なります)。
  • 主なリスク・副作用: 歯を削る必要があること(削った歯は元に戻りません)、治療後にしみる症状が出ることがあること、セラミックの破折(割れ・欠け)や脱離(外れ)が起こる場合があること、歯ぐきや歯の位置の変化で再び挟まりやすくなる場合があること
  • お問い合わせ: アクセス・診療時間/お電話 042-444-0872

調布で歯に物が挟まる・詰め物の不具合が気になる方へ

挟まる原因は、接触や境目、歯ぐきの状態を検査で確かめてみないと判断しにくいものです。次のような方は、まずはご相談ください。

  • 同じ場所に毎回食べ物が挟まり、原因を知りたい方
  • 詰め物・被せ物を入れた歯の隣に挟まる、フロスが引っかかる方
  • 歯ぐきが下がってきた、前歯のすき間が広がってきたと感じる方
  • 古い詰め物・被せ物を作り直すべきか、経過をみるべきか相談したい方

初回のご相談から治療開始までの一般的な流れは、次のとおりです。

  1. WEB予約またはお電話でご予約いただきます
  2. 挟まる場所や時期、気になる症状、ご希望をお伺いします
  3. お口の中の検査やレントゲンで、接触点・詰め物の状態・歯ぐきや噛み合わせを確認します
  4. 考えられる原因と治療の選択肢、費用と期間の見通しをご説明します
  5. ご納得いただいたうえで、治療計画に沿って進めます

当院は京王線「調布駅」から徒歩約2分です。平日(10:00〜13:30/15:00〜19:00)に加えて土曜・日曜(10:00〜13:00/14:00〜18:30)も診療しており、祝日は休診です。完全予約制のため、初診の方はWEB予約(24時間受付)が便利です。お口の状態を拝見し、診察のうえでご説明します。

参考文献・出典

監修:中澤 晃介(院長・補綴治療/歯周病担当医/医療法人社団デルタ)プロフィール

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断や治療方針は診察のうえ個々の状態により異なります。詳しくは歯科医師にご相談ください。

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