差し歯(被せ物)の歯茎が腫れる原因で多いのは、被せ物の境目にたまったプラーク(歯垢:細菌のかたまり)による歯肉炎・歯周病と、歯の根の先に炎症が起こる「根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)」です。ほかにも被せ物の段差やセメントの取り残し、歯の根のひび・割れ(歯根破折)、歯ぎしりなど噛み合わせの負担が関わることがあり、原因によって必要な治療が大きく異なるため、腫れや膿が続くときは早めに歯科医院で原因を確認することが大切です。
痛みが強くないと様子を見てしまいがちですが、一時的に腫れが引いても原因が残っていれば、体調を崩したときなどに再び腫れることが少なくありません。膿が出る、歯茎にできものがある、差し歯がぐらつくといった症状は、歯の根や歯を支える骨まで炎症が及んでいるサインのことがあります。
この記事では、差し歯・被せ物の周りの歯茎が腫れる、膿が出る、出血する原因と受診の緊急度、受診までのセルフケアとやってはいけないこと、検査と治療の選択肢を、保険診療と自由診療に分けて整理します。
なお、差し歯の根元の歯茎が黒く見える「ブラックマージン」など色の悩みについては、差し歯の歯茎が黒い原因と治し方の記事で詳しく解説しています。本記事では、腫れ・膿・出血といった炎症のトラブルを中心にお伝えします。
この記事の要点
- 差し歯の歯茎の腫れは、歯周病(歯肉炎・歯周炎)と根の先の病気(根尖性歯周炎)が代表的な原因です
- 被せ物の段差、セメントの取り残し、歯根破折、噛み合わせの負担が関わることもあり、原因によって治療が変わります
- 膿を潰す、手元に残っている抗菌薬を自己判断で飲むといった対応は避け、腫れが数日続く場合は受診しましょう
- 歯周治療や根管治療は保険診療、セラミックによる被せ物の再製作は自由診療と、治療ごとに扱いが分かれます
- 腫れを繰り返さないためには、被せ物の境目の清掃と定期的なメンテナンスが重要です
差し歯の歯茎が腫れる主な原因|6つのパターン
差し歯(歯の根に土台を立てて被せる歯)やクラウン(被せ物)の下にはご自身の歯の根があり、周りは歯茎と骨に支えられています。被せ物そのものは虫歯にも歯周病にもなりませんが、被せ物と歯の境目、根の中、歯を支える組織には炎症が起こり得ます。原因は次の6つに分けると整理しやすくなります。
1. 清掃不良による歯肉炎・歯周病
原因として頻度が高いとされるのが、被せ物と歯茎の境目にたまったプラークによる炎症です。日本歯科医師会は、歯周病の初期段階である歯肉炎では歯と歯ぐきの境目が赤く腫れたり、触れると出血したりし、この段階であれば適切なプラークケアで回復が期待できると解説しています。歯周炎に進むと骨が壊され、歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝が深くなったもの)からの膿や口臭がみられるようになります。
差し歯の周りは境目にわずかな段があり、毛先が届きにくいことがあります。また厚生労働省のe-ヘルスネットでは、歯周病は初期には自覚症状が出にくいとされています。
2. 被せ物の段差・適合のずれ
被せ物の縁が歯にぴったり合っていない(適合が悪い)と、そのわずかな隙間や段差にプラークがたまり、歯茎の炎症や被せ物の下の虫歯(二次う蝕)の原因になります。年数がたった被せ物では、歯茎が下がったりセメントが溶け出したりして、境目に段差が生じることもあります。
3. 被せ物を付けたセメントの取り残し
被せ物を歯に固定する際には接着用のセメントを使います。装着時に歯茎の中へはみ出した余分なセメントは通常取り除かれますが、歯茎の奥に小さなかけらが残ると、それが異物となって汚れが付きやすくなり、歯茎の腫れや出血の原因になることがあります。装着後まもなく特定の場所だけ腫れが続く場合は、この可能性も考えます。
4. 根の先の病気(根尖性歯周炎)
差し歯の多くは、神経を取る治療(根管治療)をした歯です。根の中に細菌が残っていたり、被せ物の隙間などから再び細菌が入り込んだりすると、根の先の周りに炎症が起こり、骨の中に膿がたまることがあります。これが根尖性歯周炎で、歯茎の根元に近い位置が腫れる、押すと痛む、噛むと響く、歯が浮いたように感じるといった症状が出ます。
歯茎に小さなできもの(フィステル:膿の出口となる小さな穴)ができ、そこから膿が出ることもあります。慢性的に経過している場合は痛みがほとんどなく、レントゲンで初めて見つかることもあります。
5. 歯根破折(歯の根のひび・割れ)
神経を取った歯は、もろくなりやすいとされています。強い力が加わると根にひびが入ったり割れたりすることがあり、割れ目から細菌が入り込んで、割れた部分に沿った歯茎の腫れや膿、局所的に深い歯周ポケットが生じます。割れ方によってはレントゲンでも確認しにくく、根管治療をしても腫れを繰り返す場合などに疑われます。
6. 歯ぎしり・噛み合わせの負担
歯ぎしりや食いしばり、噛み合わせの高さのずれなどで特定の歯に過剰な力がかかり続けると、歯を支える組織が傷つくことがあります。日本歯科医師会は、かみ合わせの異常によって歯周組織が損傷する状態を「咬合性外傷」として歯周病の分類に含めています。差し歯のぐらつきや噛んだときの痛みを伴う場合は、噛み合わせの確認も欠かせません。
症状別に見る考えられる原因と受診の緊急度
腫れ方や一緒に現れる症状によって、考えられる原因と受診の目安が変わります。以下は一般的な目安で、実際の原因は診察と検査で判断します。
| 症状 | 考えられる主な原因 | 受診の緊急度の目安 |
|---|---|---|
| 差し歯の境目の歯茎が赤く腫れ、歯磨きで出血する | 歯肉炎・歯周病、被せ物の段差、セメントの取り残し | セルフケアを見直し、1〜2週間続く場合は受診 |
| 歯茎にニキビのようなできものがあり、押すと膿が出る | 根尖性歯周炎(フィステル)、歯根破折 | 痛みが少なくても早めに受診 |
| 歯と歯茎の間から膿が出る、においが気になる | 歯周炎の進行、歯根破折、被せ物の下の虫歯 | 早めに受診 |
| 噛むと痛い、歯が浮いたような感じがする | 根尖性歯周炎、咬合性外傷、歯根破折 | 数日以内に受診 |
| 差し歯がぐらつく、取れた | 歯根破折、土台の脱離、歯周炎の進行 | 早めに受診(取れた歯は保管して持参) |
| 頬や顔まで腫れる、脈打つように痛む、発熱がある | 根尖性歯周炎や歯周病の急な悪化 | 当日〜翌日を目安に受診 |
| 口が開けにくい、飲み込みにくい、息苦しい | 炎症が周囲に広がっている可能性 | 夜間・休日でも医療機関にすぐ相談 |
膿・できもの(フィステル)があるとき
膿が出ると腫れや痛みが一時的に和らぐことがありますが、それは膿の出口ができて内側の圧力が下がっただけで、原因が治ったわけではありません。日本歯周病学会は、歯周病が進行して重度になると歯の周りに膿がたまり、白くうっすらと膿のようなものが出るようになると説明しています。根の先の病気でも歯周病でも膿は出るため、見た目だけでは区別できません。
出血・においがあるとき
日本歯周病学会によると、歯肉に炎症があると歯ブラシ程度の刺激でも出血しやすくなる一方、喫煙などで出血が抑えられることもあるとされ、出血しないから問題がないとは言い切れません。においには、深い歯周ポケットや膿、被せ物の下の虫歯などが関わります。
前歯の差し歯の歯茎が腫れたとき
前歯は唇側の歯茎や骨が薄いため、根の先の炎症が歯茎の表面に現れやすく、腫れやできものに気づきやすい部位です。炎症が治まった後に歯茎が下がり根元が見えるなど、見た目の変化が起こることもあるため、治療方法は見た目への影響も含めて相談しましょう。
差し歯が取れた・ぐらつくとき
差し歯が取れて歯茎が腫れている場合は、土台ごと外れたのか、根が割れているのかで対応が変わります。取れた直後の応急処置や再装着の可否の考え方は、セラミックの被せ物が取れたときの応急処置の記事にまとめています。
受診までにできる応急的なセルフケアとやってはいけないこと
受診までの間は、炎症を悪化させないように過ごしましょう。ここで紹介するのは一時的な対応で、腫れの原因を取り除くものではありません。
受診までにできること
- やわらかめの歯ブラシで、腫れている部分も強くこすらずやさしく清掃します。
- 刺激の少ない洗口液やぬるま湯でうがいをし、食べかすを流します。
- 痛みが強いときは、市販の鎮痛薬を用法・用量を守って使います(持病や服用中の薬がある方は薬剤師に確認)。
- 頬の外側から、濡らしたタオルなどで軽く冷やします。氷を直接当てて長時間冷やしすぎないようにしましょう。
- 腫れている側で硬いものを噛まないようにし、十分な睡眠をとって体を休めます。
- 症状が出た日、膿の有無、発熱などをメモしておくと、診察時に経過を伝えやすくなります。
やってはいけないこと
- 膿や歯茎のできものを指や針で潰す:細菌が周囲に広がったり、傷口から別の感染を起こしたりするおそれがあります。
- 家に残っている抗菌薬(抗生物質)や家族に処方された薬を自己判断で飲む:原因に合わない薬では効果が期待しにくく、副作用や薬剤耐性の問題もあります。抗菌薬は、診察のうえで必要に応じて処方されます。
- 患部を温める、長風呂、飲酒、激しい運動:血行がよくなり、腫れや痛みが強まることがあります。
- 取れかけた差し歯を市販の接着剤で付ける:歯や歯茎を傷めたり、その後の治療が難しくなったりします。
- 腫れが引いたからと受診や治療をやめる:原因が残っていれば再び腫れることがあります。
歯科医院で行う検査と原因の見分け方
腫れの原因は一つとは限らず、歯周病と根の先の病気が重なっていることもあるため、複数の検査で原因を絞り込みます。一般的な流れは次のとおりです。
- 問診:腫れ始めた時期、痛みの有無、被せ物を入れた時期、根管治療の経験などを伺います。
- 視診・触診:腫れの位置、フィステルの有無、被せ物の段差や欠けを確認します。
- 歯周ポケット検査:細い器具で歯と歯茎の溝の深さや出血の有無を測ります。1か所だけ極端に深い場合は、歯根破折を疑う手がかりになります。
- レントゲン撮影:根の先の病変、骨の減り方、被せ物の適合、残ったセメントなどを確認します。必要に応じて歯科用CTで立体的に調べる医院もあります。
- 噛み合わせの確認:特定の歯に強い力がかかっていないか、歯の揺れがないかを確認します。
- 診断と説明:考えられる原因と治療の選択肢、保険診療か自由診療か、期間の目安などを説明します。
歯周病由来か、根の病気由来かを見分けるポイント
| 見るポイント | 歯周病が主な原因の場合 | 根の先の病気が主な原因の場合 |
|---|---|---|
| 腫れやすい位置 | 歯と歯茎の境目(歯茎の縁)の周辺 | 歯茎の根元側(根の先に近い位置) |
| 膿の出方 | 歯周ポケット(歯と歯茎の間)から出る | フィステル(できもの)から出ることが多い |
| 範囲 | 複数の歯にわたることが多い | 1本の歯に限られることが多い |
| レントゲンの特徴 | 歯の周りの骨が全体的・斜めに減っている | 根の先の周りに黒い影が見える |
| 主な治療 | 歯周基本治療(清掃指導・歯石除去など) | 根管治療(再根管治療) |
両方が関係する「歯内-歯周病変」もあり、一方の治療だけでは改善しにくいことがあります。歯根破折は、確定のために被せ物や土台を外して確認する場合もあります。
原因別の治療の選択肢|保険診療と自由診療の違い
治療は、炎症の原因を取り除く治療と、必要に応じて被せ物を作り直す治療に分かれます。歯周治療や根管治療は一般に保険診療で、被せ物の作り直しは保険の材料か、セラミックなど自由診療の材料かを選びます。
| 主な原因 | 主な治療 | 保険診療/自由診療の目安 |
|---|---|---|
| 歯肉炎・歯周病 | ブラッシング指導、歯石除去、歯周ポケット内の清掃、必要に応じて歯周外科 | 保険診療 |
| セメントの取り残し | 残ったセメントの除去と清掃 | 保険診療 |
| 根尖性歯周炎 | 被せ物と土台を外して行う再根管治療、状態により根の先の外科的な処置 | 保険診療(方法によっては自由診療となる医院もあります) |
| 被せ物の段差・適合不良 | 被せ物の再製作(必要に応じて土台も) | 保険の被せ物か、自由診療(セラミックなど)かを選択 |
| 歯根破折 | 割れ方に応じて保存を試みる処置、難しい場合は抜歯と失った歯を補う治療 | 処置内容により異なる |
| 歯ぎしり・噛み合わせ | 噛み合わせの調整、就寝時のマウスピース | 保険診療の対象となる場合があります |
クリーニング・歯周基本治療(保険診療)
歯周病が原因の場合は、まずプラークと歯石を取り除く歯周基本治療を行います。e-ヘルスネットでも、歯みがき指導や歯石除去で歯垢を取り除き、重度の場合は歯周外科を行うことがあり、治療後はメインテナンスが必要と説明されています。差し歯の周りでは、被せ物を傷つけないよう器具を選んで境目の歯石や汚れを除去します。
根管治療(保険診療)
根の先の病気が原因の場合は、被せ物と土台を外し、根の中をもう一度清掃・消毒する再根管治療を行うのが一般的です。日本歯内療法学会によると、根の先に病気のある歯の根管治療の成功率は60〜80%程度とされています。根の中は細く枝分かれしているため、治療をしても炎症が再発することがあります。
同学会は、根管治療中に根の先の歯茎が腫れたりズキズキ痛んだりする症状について、軽いものは3〜4割程度の確率で生じ、通常は1週間程度で治まること、強い腫れや痛みを伴う「フレアーアップ」が数%の確率で起こることも説明しています。途中で中断すると細菌が入り込みやすくなるため、最終的な被せ物が入るまで続けることが大切です。
被せ物の再製作(保険診療・自由診療)
被せ物の段差や適合不良が原因の場合、あるいは再根管治療のために被せ物を外した場合には、新しい被せ物を作ります。保険の被せ物か、セラミックなど自由診療の材料かを、部位や噛み合わせ、見た目のご希望、費用をふまえて選びます。どの材料でも、境目の適合と清掃のしやすさが歯茎の健康に関わります。
歯根破折の場合と抜歯の可能性
歯根破折は、割れ方や位置によって対応が大きく異なります。ひびが浅く限られた範囲であれば、歯を残す処置が検討されることもありますが、根が縦に深く割れている場合や、炎症で周りの骨が大きく失われている場合には、歯を残すことが難しく抜歯が必要になることがあります。その場合は、ブリッジ・入れ歯・インプラントなどの方法を、メリットとリスクを比べて相談します。
セラミックの被せ物でも歯茎は腫れる?素材と歯茎の関係
セラミックは表面がなめらかで汚れが付きにくく、金属イオンによる歯茎の変色が起こりにくい材料とされています。一方で、歯茎の腫れの多くは境目の汚れや根の中の細菌、歯の根の状態によって起こるため、素材をセラミックにするだけで腫れが防げるわけではありません。
セラミックの周りが腫れた場合も、原因の考え方は保険の被せ物と同じです。素材の特徴や治療の考え方は、セラミック治療についてのページでご紹介しています。
作り直しを検討する主な目安
- 被せ物の縁に段差や隙間があり、清掃を続けても炎症を繰り返す
- 被せ物の下に虫歯(二次う蝕)がある
- 根管治療のために被せ物と土台を外す必要がある
- 被せ物が欠けた・割れたなどで、汚れがたまりやすい形になっている
- 歯茎が下がって境目が見え、見た目や清掃のしやすさを改善したい
反対に、境目の適合に問題がなく、清掃不良による歯肉炎が原因であれば、被せ物を作り直さなくてもクリーニングとセルフケアの改善で落ち着くことは少なくありません。
作り直すときに知っておきたいこと
作り直しでは、古い被せ物を外す際に歯を削る量が増えたり、外す過程で根のひびが見つかったりすることがあります。また炎症が残ったまま作ると、後で歯茎の位置が変わり境目が見えることがあるため、一般的には炎症を落ち着かせてから型取りを行い、その間は仮歯で過ごします。自由診療の費用や保証の考え方は、費用・保証についてのページをご覧ください。
差し歯の歯茎の腫れを繰り返さないための予防とメンテナンス
腫れが治まっても、汚れや力の問題が残れば再発することがあります。毎日のセルフケアと定期的なメンテナンスの両方が欠かせません。
毎日のセルフケアのポイント
- 歯ブラシの毛先を被せ物と歯茎の境目に当て、小刻みに動かして磨く
- デンタルフロスや歯間ブラシで、隣の歯との間を毎日清掃する(サイズや使い方は歯科医院で確認)
- ワンタフトブラシ(毛束が小さい歯ブラシ)で、奥歯の差し歯の裏側や境目を磨く
- 出血しても炎症のサインと考えてやさしく清掃を続け、1〜2週間続く場合は受診する
- 喫煙は歯周病のリスクを高め、出血を目立たなくさせることもあるため、禁煙を検討する
歯科医院での定期的なメンテナンス
境目の汚れや歯石は、歯磨きだけでは落としきれない部分が残ります。定期的なメンテナンスでは、歯周ポケットの検査や境目のクリーニング、被せ物の欠けの確認を行い、腫れる前の変化を見つけることを目指します。プロフェッショナルケアの内容や頻度の目安は、クリーニング(PMTC)でセラミックを長持ちさせる方法の記事で詳しく解説しています。
歯ぎしり・食いしばりへの対策
朝起きたときに顎が疲れている、歯がすり減っている、被せ物がよく欠けるといった場合は、歯ぎしりや食いしばりが疑われます。就寝時のマウスピース(ナイトガード)は歯ぎしりを止めるものではありませんが、差し歯と歯の根にかかる負担を減らすことが期待できます。
よくある質問(FAQ)
差し歯の歯茎の腫れは自然に治りますか?
軽い歯肉炎であれば、丁寧な清掃を続けることで腫れが落ち着くことがあります。ただし根の先の病気や歯根破折が原因の場合は、一時的に引いても再び腫れることが少なくありません。1週間程度で改善しない場合や膿が出る場合は受診をおすすめします。
歯茎から出てくる膿は自分で出してもいいですか?
指や針で潰したり、押し出したりするのは避けてください。細菌が周囲に広がったり、傷口から別の感染を起こしたりするおそれがあります。自然に膿が出た場合は、ぬるま湯で軽くうがいをして清潔を保ち、早めに受診しましょう。
以前処方された抗生物質が残っています。飲んでもいいですか?
自己判断での服用はおすすめできません。原因に合わない薬では効果が期待しにくく、副作用や薬剤耐性の問題もあります。腫れが一時的に引いても、原因は残ります。必要な場合は、診察のうえで処方されます。
痛みはないのですが、受診したほうがよいですか?
痛みがなくても受診をおすすめします。根の先の病気が慢性化している場合や、歯周病がゆっくり進んでいる場合は、痛みがほとんど出ないことがあります。歯茎のできものや膿、出血が続くのは、炎症が続いているサインと考えられます。
差し歯を外さずに治療できますか?
歯周病やセメントの取り残しが原因であれば、外さずにクリーニングや歯周治療で対応できることが多くあります。再根管治療が必要な場合は被せ物と土台を外すのが一般的ですが、根の先を外科的に処置する方法が検討されることもあります。
根の治療をした歯の歯茎がまた腫れるのはなぜですか?
根の中は細く複雑な形のため、細菌を取りきれずに再発することがあります。被せ物の隙間からの再感染や歯根破折が原因のこともあり、レントゲンなどで確認したうえで、再治療や作り直し、場合によっては抜歯も含めて検討します。
セラミックの被せ物にすれば歯茎は腫れにくくなりますか?
汚れは付きにくい材料とされていますが、腫れの多くは境目の清掃状態や根の状態によって起こるため、素材を変えるだけでは防げません。適合のよい被せ物を入れたうえで、清掃とメンテナンスを続けることが大切です。
差し歯が取れて歯茎が腫れています。どうすればいいですか?
取れた差し歯は清潔なケースなどに保管し、受診時にお持ちください。根が割れている場合もあるため、市販の接着剤で付けることは避け、早めに受診しましょう。
自由診療のご案内
- 治療内容:差し歯・被せ物をセラミックで作り直す治療(オールセラミッククラウン(e.max等)、フルジルコニアクラウン、ジルコボンドクラウン、必要に応じてファイバーコア(土台))。歯周治療・根管治療は保険診療です。
- 費用:オールセラミッククラウン(e.max等)129,800円、フルジルコニアクラウン129,800円、ジルコボンドクラウン162,800円、ファイバーコア16,500円(いずれも税込・自由診療)(料金ページ)
- 治療期間・回数の目安:自由診療の治療期間は1回〜6週間、回数は1〜4回が目安です(症例により変動します)。歯周治療や根管治療が先に必要な場合は、その期間が別途かかります。
- 主なリスク・副作用:装着初期の違和感・知覚過敏、強い咬合力による破折・脱離、対合歯の摩耗、メンテナンス不足による二次う蝕。作り直しの際は、古い被せ物を外す過程で歯を削る量が増えることや、根のひびが見つかることがあります。
- お問い合わせ:電話 042-444-0872(042-444-0872)/WEB予約
※お支払いはクレジットカード(カード付帯の分割のみ)がご利用いただけます。提携医療ローンのご案内もあります。当院規定の再治療対応制度は、定期検診でメンテナンスを受けている方に限ります。詳しくは診察のうえでご説明します。
調布で差し歯の歯茎の腫れのご相談なら
次のような場合は、一度原因を確認することをおすすめします。
- 差し歯・被せ物の周りの歯茎の腫れが1週間以上続いている
- 歯茎にできものがある、膿が出る、においが気になる
- 歯磨きのたびに差し歯の周りから出血する
- 噛むと痛む、差し歯がぐらつく・取れた
- 被せ物の作り直しを保険診療・自由診療のどちらで行うか相談したい
初回のご相談から治療開始までの流れは、次のとおりです。
- WEB予約またはお電話でご予約ください。腫れや膿などの症状がある場合は、その旨をお伝えください。
- 問診で、症状の経過やこれまでの治療歴を伺います。
- 歯周ポケット検査やレントゲン撮影などで、腫れの原因を調べます。
- 原因と治療の選択肢、保険診療と自由診療の違い、期間の目安をご説明します。
- ご納得いただいたうえで治療を開始します。腫れや痛みが強い場合は、炎症を落ち着かせる処置から始めることがあります。
- WEB予約(24時間受付)
- お電話:042-444-0872
- アクセス・診療時間(京王線「調布駅」から徒歩約2分)
当院は京王線「調布駅」から徒歩約2分です。診療時間は平日10:00〜13:30/15:00〜19:00、土日10:00〜13:00/14:00〜18:30(祝日休診)です。差し歯や被せ物の周りの歯茎の腫れ、膿、出血が気になる方は、まずはご相談ください。
参考文献・出典
監修:中澤 晃介(院長・補綴治療/歯周病担当/医療法人社団デルタ)プロフィール
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断や治療方針は診察のうえ個々の状態により異なります。詳しくは歯科医師にご相談ください。

